2018年6月12日(火)19時~21時、かながわ県民活動サポートセンターで机上講習をおこないました。

参加者は9名(男5、女4)

講習に先立ち参加者に読図やナビゲーションについてのアンケートをとりました。結果は末尾に記載します。

講習の流れ

アンケート

  • 山の危険についての話題(遭難統計資料・二つの本の引用) 
  • 山の概要
  • 読図とナビゲーション
  • 登山に用いられる地図

◎演習1、ルートの計画(2.5万分の一の登山地図を使用して地点とコースタイムと予定時刻を記載)

  • 地図の整置
  • 等高線
  • 地図上の特徴物

◎演習2、尾根・谷・山頂・コルの色分け(塔ノ岳が中心の1万分の一地形図を使用)
色分けでどんなことに気づいたか

  • コンパス
  • 磁北
  • 方角を測る
  • 方角に沿って歩く

◎演習3、山頂あるいは分岐で進行方向をコンパスにセットして進む(2.5万分の一地形図を使用)

  • 距離の測定
  • 歩数
  • 歩行時間

◎演習4、演習1の登山地図と比較、(1.25万分の一地形図A3版を使用)

使用した資料

 

アンケート結果

知識とテクニック

質問1:等高線と縮尺について知っていますか
良く知っている0名、ある程度知っている5名、あまり知らない3名、まったく知らない1名

質問2:地図記号を知っていますか(登山でよく使う地図記号(三角点・徒歩道・滝・堰堤・送電線・植生・ガケなど))
良く知っている0名、ある程度知っている3名、あまり知らない4名、まったく知らない2名

質問3:地図の等高線を見てピーク、鞍部(コル・峠)、尾根、谷がわかりますか
良くわかる2名、ある程度わかる3名、あまりわからない3名、まったくわからない1名

質問4:実際の山で地形を見てピーク、鞍部(コル・峠)、尾根、谷がわかりますか
良くわかる1名、ある程度わかる4名、あまりわからない3名、まったくわからない1名

質問5:地図上で方角を測ることができますか(例えば地図上のあるピークから別のピークへの方角(北東とか45度とか))
常にできる0名、だいたいできる4名、あまりできない3名、まったくできない2名

質問6:実際の山で方角を測ることができますか例えば現在地からあるピークへの方角(北東とか45度とか)
常にできる0名、だいたいできる3名、あまりできない2名、まったくできない4名

質問7:地図上で距離を測ることができますか(例えば地図上のあるピークから別なピークまでの水平距離(○○km))
常にできる1名、だいたいできる3名、あまりできない2名、まったくできない3名

質問8:実際の山で距離を測ることができますか(例えば山頂から登山道分岐までの距離(○○m))
常にできる0名、だいたいできる0名、あまりできない7名、まったくできない2名

質問9:地図の整置ができますか
常にできる0名、だいたいできる2名、あまりできない2名、まったくできない5名

スキル

質問10:登山中、地図の整置が必要な状況かどうか判断できますか
常にできる0名、だいたいできる1名、あまりできない2名、まったくできない6名

 

平成30年6月6日開催された丹沢大山クリンピア21の40周年祝賀式典にて、神奈川県山岳連盟が環境保全に功労があったとして、表彰を受けた。

クリンピア21の活動は、連盟創立50周年に行った大倉尾根源次郎沢源頭と神之川屏風尾根で行った一斉清掃登山を機に本格化したクリーン活動が定着し、丹沢大山国定公園内での「ゴミ持ち帰り」運動(クリーンピア21)へと連盟内で定着。自然保護指導員・自然公園指導員や加盟協会を主軸に活動を行ってきた。こうした連盟の永年の功労に対し、丹沢大山クリンピア21の会長から表彰状を授与された。

5月13日、丹沢二ノ塔にて開催した第九回環境登山(パートⅠ)に27名が参加、二ノ塔山腹(海抜1050m付近)へ、ケヤマハンノキ100本、ニシキウツギ100本の計200本を植栽した。今回の実施は20⒕年~2015年に植栽したエリアへの捕植として行った。

この日、午後から降水確率80%との天気予報であったが、午前中の曇り空を突いて、菩提峠から日本武尊の参道を植栽地に向け苗木手分けして搬送。10時頃植栽地に到着。早速植栽作業に入り、1時間ほどで、200本植栽を完了した。植栽を終えるほどに強風が吹きだし、作業後の集合写真を撮影する間もなく下山となった。出発地の菩提峠に戻ると、遠くから正午告げるチャイムが聞こえた。忙しい環境登山の開催であったが、全員怪我無く、雨にも遭わず、閉会となった。

尚、この活動、2018年3月1日~6月15日まで開催のグリーンウェイブ2018に登録しています。

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4月8日、第79回森林づくりボランティア活動が行われ、8名が活動に参加した。この活動を以って30年度の活動が開始され、活動の母体である「県民と協働による森林づくり実行委員会(新定着型森林づくりボランティア活動)」の10年間協定の最終年度を迎える。

平成39年度活動の最終回となった第78回森林づくりボランティア活動が、3月18日、煤ケ谷水源林のフィールドで開催され、9名が集まった。この日の活動は、シイタケ菌の植菌班と作業経路補修班の2つに分かれ、夫々で汗を流した。植菌班は2月の活動で玉切りにして乾燥させておいた榾木に、ドリルでせん孔し、シイタケ菌の駒を金槌で打ち込みと、植菌後の養成を行った。作業経路補修班は伐材を利用しての階段横木と杭の製作と現場までの搬送を行った。じっとしていても汗ばむほど陽気の中、それぞれの労働が加わって一層の汗をかき、平成30年度の活動に幕を閉じた。

2017年11月25日土曜日~26日日曜日の2日間でハイキングに必要なスキルを総合的に学ぶ講習会を実施しました。この講習会の特徴は、少人数(講師比率1:4以下)のグループで座学と実習登山をおこなうことで、受講生の知識や経験に応じて不足している部分を補強することが可能になることです。今回の参加者は受講生6名、講師は山岳指導員2名。

初日の午前中は座学、午後は実習登山を行いました。午前中3時間は山岳スポーツセンターの和室でテーブルを囲んで理論的なことや実習登山で使う用語や技術の再確認。登山道以外は歩くことが困難であることや山の魅力と危険は表裏一体であることなど山の概要について、衣類や用具選びの基本的な考え方、地図とコンパスの基礎知識などを学習しました。午後は大倉高原までの往復コースで登山道のナビゲーション実習を中心に行いました。分岐での方角確認、等高線で表される地形と実際の地形との照合、登山道の危険箇所の指摘など。

2日目は実習登山をおこないました。山岳スポーツセンターから戸川林道を歩いてナビゲーションの復習。歩きやすい林道は地図とにらめっこしながら歩くのには最適でした。また歩測(複歩)による距離の測定を体験しました。戸沢出合の登山道が川を横切る地点では徒渉の実習、ルートファインディングの重要性を確認しました。政次郞尾根の標高差600mの登りでは登山の体力に関する指標である「メッツ」の測定をおこないました。1時間12分で8メッツ台、1時間30分で7メッツ台、2時間で6メッツ台という指標を暫定的に作り測定しましたが、参加者全員7メッツ台で歩くことができました。ただし荷物は前提の「体重の10%」より軽かったこと、簡易的な測定だったこともありあくまでも目安となります。続いて行者岳のクサリ場では危険箇所の動作や徒渉同様ルートファインディングの重要性を学びました。それほど混雑していなかったので登高、下降のトレーニングができました。その後烏尾山を経て三ノ塔まで縦走し、三ノ塔尾根を下って山岳スポーツセンターに戻りました。三ノ塔頂上から数百メートル下った登山道脇には神奈川県山岳連盟が保全活動として裸地の植林をおこなっている場所があり、そちらの見学もおこないました。

コースタイム:11/26(日)山岳スポーツセンター7:00-新茅荘9:30-戸沢出合9:50-烏尾山13:10-三ノ塔13:50-牛首15:20-山岳スポーツセンター16:10

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